逃げて勝つにはこうするんだよ

ジャパンカップはキタサンブラックの見事な逃げ切り勝ちで幕を閉じました。とても強い勝ち方でしたね。

逃げたキタサンブラックに後続が鈴をつけに行かないのは、キタサンブラックが単なるの逃げ馬ではないからです。番手に控えても大丈夫、先に行きたければどうぞって競馬も出来ることを過去のレースで証明しているからです。

だから無為に絡んではいくことが出来んですね。レースというのはそのレースそのものだけではなく、過去のレースの延長線上にあるものだということをつくづく感じたジャパンカップでした。

逃げ馬が、しかも1番人気の馬がこれだけ鮮やかに勝ったというのもすがすがしい気分でいられる要因かもしれません。エリザベス女王杯、マイルチャンピオンシップとスッキリしないレースのあとだったのでね。

とくにマイルCSの直線は、最大公約数の納得感を感じることのできないフラストレーションの残る結末でしたからね。ミッキーアイルは優勝に値する能力を発揮したので、勝ち馬を批判するのはおそらく筋違いなんでしょう。

万が一落馬でもあったら降着処分の可能性もあったのでしょうが、落馬でもない限りは失格にならないんだなということが改めて分かった出来事でもありました。

マイルCSで制裁を受けたジョッキーに関しては、もっと厳しい制裁でもいいのではないかという声もあるようですが、現行ルールの中では最も厳しい処分です。ただ制裁を受けたジョッキーは、ここ数年リーディング争いをするような立場にいるジョッキーだということが残念ですね。

個人的に最も納得のいかなかったのは、勝ち馬以外の馬券の部分だったんじゃないでしょうか。走行妨害の影響を受けた中には、明らかに馬券に絡んでいたのではないかと思われる馬もいましたからね。

今回の件で感じたのは、勝ち馬に邪魔さえされなければ、馬券を獲れていたのにという馬券購入者の怒りの持っていき場所がなくなっているということ。

ルール改正前は、勝ち馬が失格になるということで溜飲を下げていたんだと思うんです。でも今はそうじゃないってコト。ライトな競馬ファンは離れちゃうんじゃないかと心配です。

競馬なんでレースファースト、勝ち馬をたたえることに異存はないのですが、馬券を買っている人の「被害感」がなくなるようなルールはないものなのでしょうか。誰か頭のいい人、考えてほしいです。