今、武豊を応援している

武豊が嫌いだった。といっても人間的にとか、ジョッキーとしてという理由ではない。正確には、武豊の乗る馬が嫌いだった。といっても馬に恨みがあるわけではない。武豊が嫌いということをもっと精度を高めていうならば、武豊が乗る馬は実力以上の人気になるから嫌いだったという言い方が的を得ている表現になるのではないかと思う。馬券を検討するうえで、馬の実力が云々という問題ではなくなるのが全盛期の武豊だった。武豊が選んだ馬。たったこれだけの理由で◎が決まる時代。まだ3連単馬券もなく、馬連が最高配当の時代のことである。馬を切るかどうかではなく、武豊を切るかどうか。穴党にとっての悩みどころのひとつは人気の武豊をどうするかということだった。切らなければ高配当にはありつけない。武豊のことがにくいわけではないが、買うこちらが必要以上に過剰に反応していたような気がする。自分自身も若かったのだろう。あの落馬による怪我以降、未だに武豊に有力馬が集中するような状況は訪れていない。地方からも勝てるジョッキーが来た。短期免許で外国人が年がら年中乗るようになった。デムーロとルメールがJRAのジョッキーになった。それでも今年は海外を転戦する武豊らしさを見せてくれている。自分自信も武豊買いをするようになっていた。再び全盛期のように勝ちまくって馬を選びに選んで、武豊へのアンチテーゼの気持ちが自分の中で熟すまで、武豊を応援するんだろうと思っている。

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